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2013年9月30日月曜日

Linsey De Paul~リンジー・ディー・ポールご存知?

Linsey De Paulをご存知ですか?



彼女は1950年ロンドンに生まれた、シンガーソングライターです。
どの曲でも、ボーカルとピアノ、作曲・作詞、プロジュースを自分でしています。
最初はなんとデザインの仕事についており、アルバムジャケットデザインなども手がけていたそうです。その合間に作った曲を聴いてもらったら、そのままレコーディングへ、自分のアルバム作りへ、となったとか、、、。

遠い遠い昔に聴いた人なので、いくつかの曲しか、思い出せません。
すべて塩化ビニール製のLP版なのですぐに聴きなおせる環境にないので済みません。
でも、今でこそ聴く価値のある大変、質の高いケレン味のない素直な楽曲ばかりであることは保証します。
メロディーラインとボーカルが魅力で、ピアノの伴奏だけで聴かせてしまいます。
いまのシンガーで誰に似ているとか、言いにくいですね。
とてもシンプルに思えてかなりのオリジナリティーがある証拠でしょう。
同時期にオリビア・ニュートン・ジョンがいましたが、才能では圧倒的にリンジーだと思います。


インタビューから:

*ピアノを始めたのは4歳のとき、1日だけやって11歳からずっと続けた。バッハの影響が大きい。
作曲は20歳からしている。

*好きな他人の曲は、スティービー・ワンダーの「迷信」

*あなたのチャームポイントはの問いに、「どこでもないか、またはすべて」

*あなたのくせは、「なんでも自分でやること。考えるのに時間がかかること。捨てることができないこと。」

*一番思い出の深い曲は、「宇宙からの訪問者。宇宙人が地球にやってきたら神と間違えられたことを歌った曲。」

*音楽家になっていなかったら何になっていた、「漫画家」

*一番行ってみたい国は、「家に帰ってくるのが一番好き(旅行は好きだが)」

*あなたのモットーは、「(わたしが)だれである前に、なにであるかを大切にしている。」


アルバムですが、私の持っているものは:


リンジー・ディー・ポールの魅力 MAX20というKINGレコードのMAXシリーズという企画もので、最初期のシングルで出された曲などが17曲詰まったお得感のあるもの。多分日本だけの特別編集版であるはずです。
ここには大ヒット曲”SUGAR ME”を始め、”宇宙からの訪問者”や”恋のためいき”、”オールナイト”などキャッチーな曲で溢れています。
なんといってもどの曲もシンプルで印象に残るフレーズをもち、ハスキーで可憐なボーカルが特徴です。キャロル・キングが大人のできるOL的な女性なら、彼女は背伸びしたご令嬢風の女性に感じられました。”SUGAR ME”は来日して歌番組で何度も歌っていました。いまでも記憶に残っています。鍔のある少し大きめの如何にも少女っぽい帽子をいつも被ってピアノを弾いていました。


さらに、TASTE ME DON’T WASTE MEというイメージチェンジを狙った妖艶さを醸すタイトルとジャケットですが、中身も程よい長さの10曲で構成されており、これまたロマンチックで聴かせる曲ばかりです。格調高いStringsもかなり入っていて曲だけでなくアレンジにさらに幅が出ています。初期の可憐さから成熟した女性の世界を歌っています。当然といえば当然ですが、"My Man And Me"や"When I'm Alone With You"に顕著に見られます。また、"Living Again" "When I'm Alone Whith Me"も落ち着きのある格調高いポップスです。全体に、お洒落で心地よい上質なときを楽しめるアルバムになっています。ポリドールレコードから発売。例の帽子は卒業したようです。


もう一枚は、LOVE BOMBというタイトルに迫力を感じるものです。タイトル曲も力強い出来です。ジャケットを見ると最初の頃のイメージはもう無くなっています。今、気がつきましたが彼女はマリリンモンローと同じところにほくろがあったのですね。アルバムに戻りますと、10曲入りで、MAXの頃より曲自体のグレードは確実に上がっており、聴き応えのある曲で構成されています。彼女自身のプロジュースも充実を見せ、アルバムとしても成熟さと子供っぽさが同居する変化に富んだよくまと待ったものになっています。レゲエ調の曲やアップテンポのロックもありシングルでヒット出来る曲が多く、アレンジも凝ってきています。特に”Crystal Ball”や”Season To Season”などの夢心地になるようなファンタスティックな曲には才能を感じさせます。帽子は大人ののもにブラッシュアップして戻って来たようです。帽子が好きなんですね。ポリドールレコードから発売。良質なポップのお見本的な作品です。傑作です。





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