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2014年2月17日月曜日

「第27回さがみはら手づくり文化展」を見て

相模原市民ギャラリーにて 2/16~18まで
相模原北央医療生活協同組合の主催によるものです。

医療生協を知っていますか?というアンケートをもらいましたが、わたしは知りません。

とりあえず、作品を見ます。


S:「手作り何とか、、、というその何か内々で完結しているような先入観を誘う謳い文句だけど、実際に入って見ると、結構しっかり作っているという感じが第一印象だね。」

G:「しっかり作っているというのは、不特定多数の人に向けた表現・表出になっているという意味なら、そう言えるね。」

S:「仲間内ネタみたいのや、稚拙を味や個性という形でやみくもに置いているようなコーナーは特に見当たらなかった。」

G:「端からそんな目で見ることないでしょ。検閲みたいに。もっと無心で見ようよ。」

S:「何か面白い手作りあった?」

G:「正直言って、つまらないのを探すほうが大変だ。どれもくれるというなら、貰いたい。」

S:「ホント?」

G:「ホントってそっちはどうなの?」

S:「つるし雛とかお雛様人形。」

G:「自分の娘に「お土産」頼まれた視線だな。まず、そこに目がいったか。くれると言われたらほしいだろ?」

S:「いいね。欲しい。」

G:「作品でよいかそうでないかは、それを買いたいかどうかで決まる、という評論家がいるけど、どう?買いたい?」

S:「値段によるね。でも貰いたいというのは所詮、虫の良い考えで、正当な対価を支払って購入するべきだ。作るには試行錯誤しながらそれ相応の時間をかけている。」

G:「当然だね。作家のネームバリューが加われば、どれくらいになるか?」

S:「お雛様でそんなものは買わない。もっと普通の流通商品でいいよ。名のある作家のプレミアお雛なんて買う気はない。」

G:「案外、今見ている作り手の作った作品が一番素敵なものなんではないかな?丁寧に愛情込めた作りが成されていて、しかもありそうでない『格一』や『本格』とは一線を画した微妙な個性と可愛さがある。大量生産にない趣深いものがある。」

S:「バレンタインのチョコは手作りもらいたい派?」

G:「いいや、ゴディバでも貰った方がずっといい。商品として確立したものだし、何より安心して頂ける。チョコ自体がそこではちょっとメンドくさい価値なのに、さらに妙な価値を加えないでもらいたい。」

S:「何とか菌を気にしてるような言い方だな(笑。結局手作り作品展というのは、芸術作品ができちゃっても良いのだけど、インダストリアルな製品とのズレの面白いものを展示している場なんだね。当たり前のこと言ってるけど。」

G:「だからある意味、お宝の山なんだよ。そう認識した。今日。」

S:「ただあくまでも、ズレの面白いものに限る。単に技量が追いつかず、ちょっと違うもので終わった、というのではなく、作家の無意識の個性がかなりの技量と熱意によって制作された結果、定番とちょっと違うチャーミングなものとして表出されてしまった、というのが良い!」

G:「芸術性とか使用目的とか度外視した、なかば脅迫的で自閉的な細かい作業で作られたものなど興味深いし魅力感じるよね。」

S:「手作り界のゾンネン・シュターンみたいなのか?」

G:「なんだそれ?」

S:「お雛以外にもあるかね?」

G:「ある。道端や公園に落ちてた枝やら葉っぱやらをかき集めて作った風景画など職人はだしだよ。へたな絵を飾るより装飾的にずっと素敵だ。」

S:「確かに。それには目をつけてた。何より細やかなテクスチャが心地良い。」

G:「音楽的だ。」

S:「これはフォーレだな。」

G:「今日初めてまともなこと言ったね。確かにフォーレの小品だ。」

S:「それならこっちも、、、。」



ディレッタントの手作り作品の可能性というか、面白さの片鱗を味わった場でした。


*お詫び。昨日の現代音楽ーミニマルミュージックの件は単に頭を切り替えたい時に役立ちました程度の使えない記事でしたので、削除いたしました。あしからず。また違う形で書かせてもらいますので、今後共宜しくお願い致します。

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