私たちの中から、頭のなかから、どれだけのイメージが取り出せるか?
いざやってみると、形にならないものです。
そもそも像がまともに浮かばないことが多い。
起点としては経験上、絵筆をとってカンバスに色をのせた瞬間、言語の作用とともに
その画布上に分節化がはじまります。
ある種のコンフィギュレーションが起きると言ったらよいか?
そもそも元イメージの初期設定ファイルがあるか?
または、イメージを呼び出すネットワークに繋がる、何かの方法を持っているか?
そのような源泉の探索をしてデータベース化しているか?多分これが必須。
クレーの場合、アラビヤの文様など原初的な模様-記憶に属する線を
かなりトレースして蓄積していたといいます。
勿論、それに論考を加え書籍にしています。
見えるものをそのまま見せるのではなく、見えるようにすること。
実はわれわれは見ているようで全然見えていないことがほとんどですから。
これは茂木健一郎の研究でも、情けないほど形態が捉えられないことが分かっている。
何らかの形体として「分節が起こる」とは。
「造形思考」にある様々な「線」のサンプル。
クレーのトレース作業が根底にあるようです。
要は、様々な芸術(原始的な芸術も含む)からその構造線をトレースする。
徹底的にトレースして保存する。
頭にインプット・アウトプットできるようにしておく。
基本はそのへんにあるようです。
エクササイズとしては、部屋の明りを消し、静かな環境を作る。
ここからはじめ。
思いついたイメージをトレースする。
事前準備としては、線を世界のなかから見出しておくことですね。
毎日、幾つかずつ。
線のパタンノートを作りましょう。
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