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2013年11月15日金曜日

グループ「瑛」展&水彩スケッチ「一和会」展 相模原市民ホールにて

*済みません。今回、初アップした際、文の見直しをせず(箇条書きのまま)文意の成り立たないものを載せておりました。ここに改めました。訂正してお詫び申し上げます。

はい、今回もローカル展にようこそ。
「瑛」グループ、「一和会」ともに団員いえ構成員(何か怖い方々を連想してしまいますね)メンバーの方も多いようで作品数もたくさんありました。「瑛」は第6回展、「一和会」は第3回展になるそうです。
では今回は展覧会に接してわたしが感じたことをおおまかにお伝えします。


今回はかなり素人さんの多いグループ展を二つ見ました。自分の描きたいように伸び伸び楽しく描いたというより、どちらかというと上手に描こうとしているものが多く見受けられました。勿論、とてもこなれた見応えある作品や、上手で無駄のない筆運びが窺える物もありました。しかし、ぐっと惹かれる絵は以下2点の要素をもった絵だと思います。

1.独自の手法で描いたもの
2.n-1の発想によるもの


まず自分なりの技法と描写方を見出している人はとても魅力的な作品を生み出しています。完全に他の作品と差別化できており、真っ先に絵が飛び込んできます。
それは事物の単純化からパタンを見出して構成している作品です。対象からその煩雑な動きに引き摺られず、自分なりの美-法則を発見し、自分なりにパタン化して表現しているものです。それは複雑であっても整然として明快であり、楽しく心地良く、何より「作品」になっています。
作者は具現化するまで絶えず好奇心を持ってこうしてみたらどうか、ああしたらどうか、など常にあれこれ実験をして得た結果ですね。
それも子供のように楽しんで。
これが大切なんだなとつくづく思いました。
一生懸命、見に来た人にその経緯を説明している作者さんがいて微笑ましいものでした。
こんもりとした草叢を6つの塊に分け描き方(色の塗り方)を分けて描いたものです。とても心地よく見栄えの良い絵本の挿絵みたいでした。
珈琲で色の下地を作って成功した事例も面白かったです。カラスウリのデッサンにその下地はとても渋く、効果的で合っていました。

また、水彩や水墨画などに限らず全ての創作の基本だと考えるのですが、n-1の発想で創作することです。
はっきり言って、講師作品以外、水彩画コーナーの絵は、描きすぎが大変多くを占めていました。描き過ぎと言うと誤解を招く言い方ですが、要するに一本の線で形が決まらないため不確かな探りを入れる線を何本も入れてしまう。
特に輪郭を成すペン。線が過剰に説明的で必要の無い線が多過ぎるものほどいかにも素人くさくなってしまいます。
クロッキーをどれだけしているかがとても大切であることが分かりますね。よい作品はクロッキー-デッサンが出来ていて安心して観られる。
さらに良いものは、多少の揺らぎのある線を8分目で停め、輪郭を閉じない。足りないところで終わらせる。
これがとても風通しが良くて気持ち良い。
こういう作品は見入ってしまいます。自分がその線をなぞるように見てしまいます。
対象の動きに引き摺られ線がゴリゴリ入ってしまったら、それを元にもう一枚新しく描き直すと良いものになると思われます。勿論これは透明水彩の彩色にも言えます。重ねすぎてしまったら、即新たに描き直す。混色の妙もありますが、一歩手前で退くことが大事です。
足りないくらいが丁度よいですね。

今回、絵を描くときの心構えを再認識させてもらう良い機会となりました。また、このようなグループ展には足を運んでみたいです。

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