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2014年1月26日日曜日

蒼山日菜というアーティスト

彼女はレース切り絵の世界的アーティストであることは有名ですが、本を沢山出版されていることは知りませんでした。
モノクロの切り絵で、見る人の感性でそこに色を見出してもらいたいなど述べていました。
京都の重要文化財とのコラボ催しております。
ですから。
もちろん、作品の写真集は当然何冊もあることは当然でしょう。

しかし、ハウツー本なのです。

作家蒼山日菜ののようなレース芸術を作るためのハウツーなのです。
あの極めて精緻な切り絵です!
まず、そんな物が素人にも作れるのか?
ハウツーでは、まあほどほどのレベルの解説と作り方が記されているのかな。
でもそれだったのなら、、、
蒼山日菜の作品に感動して、ハウツーがあることに驚いて、購入して見てみたら、一般的なものだったでは、済まない、、、。

そもそも。
これまでに一流作家が、自分と同じような絵を描くためのハウツー本を刊行したことがあったでしょうか?まず無理なことです。ありえない。
絵に対する精神論とか一般的な技術鍛錬についてなどは書くでしょうけど。
例え技術だけそれらしく模倣して描いたとしても、最も良くて、単なる贋作です。まあ、作った本人が満足でありそれを悪用しなければ、上手な模写で終わりますが。
まず意味がないので、本人ではなく絵画教室の先生みたいな人が、その手の技巧を本や教室・塾で披露・手ほどきする、という形をとるのが大方のパタンでしょう。

どうやらレース切り絵というものは、その芸術性がどれだけ高く、技巧がどれだけ優れていても彼女のように国際的コンクールで優勝したとしても、あくまでもその技術におけるものであって、作品は技術を示す例のような位置なんでしょうね。
わたしはこんなにも凄い物がつくれます。

そしてみなさんもこんな風に作ってみませんか?で、成り立つ。
手指の巧緻性の高い人は確かにいますので、作者が図案を用意してくれればそれこそ同等のものを作ってしまうはずです。

作れたら、それを壁に飾りたいことでしょう。
まさに装飾としてこの上ないものですから。
あの、ふたつ折りしてハサミによって精緻に切り込まれるシンメトリーのオブジェ。
落ち着くでしょうし、とても恍惚とした時間を過ごせるはずです。

読者の声が本に記載されていました。
引用します。
「レース切り絵と出会って本当の趣味が見つかった」
「最高のストレス発散です。切り始めると心が落ち着いていくのかわかります」
「子供と一緒にどちらが上手にできるか競ってます。ホントに楽しい」
「本の通りにアレンジして友人にプレセントしたら、とても喜んでくれました」
「不器用な私に本当にできるのか不安でしたが、わかりやすい解説でちゃんとできました」
「久しぶりに時間を忘れて没頭しました。寝不足要注意です」

という具合です。所謂、「手芸」の喜びですね。
わたしの最初のアプローチが間違っていました。
芸術という感覚は皆さんもってはおらず、あら綺麗なレース切り絵ね。
というところから、自然に入っていけばよい。

*書籍紹介

あなたにもできる 蒼山日菜のレース切り絵 蒼山 日菜 (2010/12/15)

レース切り絵でつくる絵本の世界 ---そのまま切れる図案付き 蒼山 日菜 (2013/6/14)

レース切り絵 蒼山 日菜 (2010/2/23)

あなたにもできる蒼山日菜のレース切り絵II (角川フォレスタ) 蒼山 日菜 (2012/9/25)

ヌーヴォー切り絵 蒼山 日菜 (2012/9/22)


わたしはほとんどビアズレーあたりのアートと一目見るなり重なってしまったため、余計なことを思ってしまいました。



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