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2014年4月17日木曜日

三岸節子 ~ 乾いた空気そして赤 ~

以前からずっと、気になっていた画家。
赤にこれほどの深みと表情があるのか、、、
女子美(ご近所)を卒業したフランスでも高名な画家。
三岸節子。



その風景画をじっくり見ていると、空気を感じます。
とても乾いた、暑くてもすっきり爽やかな場所です。

そして赤。
静まり返った赤。
石造りの赤。
赤が、三岸さんです。
尾張の血が描かせる赤。
そいてフランスにおいては
ブルゴーニュワインのような赤い大地。
そして彼女自ら命名の
ヴェネチアンレッドだ!

さらに海は青い。
色彩が溢れている。
ここでは風景画が描ける。
イタリヤにもすぐに行ける。
水を描くには、ベニスに行けば良い。
ゴンドラに乗れば良い。
水面から描くと良い。



南フランスがいかなる場所かが良く分かります。
本人曰く、「絶対自由の世界」
日本の風景は油絵にはならない。
それに気づく。
たくさん気づく。
たしかに飽きることなく眺め続けられる風景がどれだけあるか?

毎日の生活の中で、1度じっくり思いめぐらせてみたい。
飽きることなく眺めていられる風景。
そんな風景とは、、、


画家は風景を描き続ける。
描くことは発見につながる。
そしてまた描く。

最晩年には日本に戻り、人物画を描いていたという。
90歳を越えての新たな挑戦!
老いとは、もしかしたら気持ちの問題か?
これは、是非、観てみたい。



20前後の頃、画家で身を立てる決心をした頃の瑞々しい自画像。
刃のような切れ味を感じる恐ろしくも美しい絵だ。
(絵を修行と捉えた人のとてつもない意志の強さを感じる)

ときおり眺め背筋を正したいものだ。



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